脳検査

脳の検査、CTとMRIについて考えてみましょう。

脳というのは、さまざまな人間の体の機能をコントロールする、人間の体の中心ともいえる器官です。
脳があるから考えることができ、物を見ることができ、音を聞くことができ、手を動かすことができ、しゃべることができ、走ることができ、自由にカラダを動かすことができると言えます。

しかし、脳はそれ自体が痛みを感じる機能を持たないため、脳がダメージを受けても、出血などが比較的緩やかな場合はすぐに症状が表れることがないことや、症状が表れた場合にはすぐに生命の危険にさらされることもある恐ろしい器官であるということも言えます。

しかし、日本では脳の検査を定期的に行うという傾向にないため、脳検査に関する知識の少ない人が多いようです。

脳検査の方法として代表的なものとして、CTがあります。
CTはComputed Tomography、つまりコンピューター断層撮影の略です。

通常のCTはX線を用いて測定した内部の様子をコンピューターで処理して画像にしています。

これは今から30年ほど前に開発された技術で、このCTによって特に脳卒中に関する検査は大幅に発達したといえます。

CTは、X線を頭の周囲に沿ってぐるっと一周するように照射することでX線の通り方を測定してコンピューターにより合成することで輪切り画像を作り出します。

脳内に出血があると、CTではその部分が白く映ります。
これはかなりハッキリしたもので、私たちがみても何か脳の中にあることが分かるぐらいの明確なものです。

また、脳の組織の一部が壊死してしまうと、その部分はCTでは黒く映ります。
アルツハイマー病の人の脳が、黒い隙間が多くあり、スカスカの状態になってしまっているのをテレビなどで見たことがある人も多いでしょう。

あのような、見ただけで異常があるかどうかの診断は、まさにCTが開発され、普及した中ではじめて可能になったということができます。

ただ最近の脳検査は、CTからMRIへと移行しつつあります。
MRIはMagnetic Resonance Imagingの略で日本語では核磁気共鳴画像法と呼ばれていて、CTと同様に画像診断の方法となります。
実際、素人目にはCTとMRIの画像と見分けが付かない同じような断面の画像が出てきます。

しかし、X線を使うCTに対して、磁力を使うMRIでしか見られないものもあり、また被爆の危険もないため、安全性の観点から脳検査はMRIが主流になってきています。

MRI検査もいたって簡単で、ちょっとやかましい(検査中大きな音が出ます)ですが30分程度で済みますので普通の大人の方なら問題ないでしょう。
ただドーナッツ型の機械に寝たまま入りますので、閉所恐怖症の方などはちょっと厳しいかもしれませんね。