PET検査

pet検査という検査をご存知でしょうか。
pet検査というのは、体内のガンの検査に用いる検査の方法のひとつです。

PETとはPositron Emission Tomographyの頭文字をとったもので、日本語では陽電子放射断層撮影と呼ばれています。

pet検査が今までの検査と違うのは、今までのガン検査の方法であるレントゲン撮影やCT撮影などが主に形を見極めることによってガンであるかどうかを判断していたのに対して、pet検査では、ガン細胞の性質を研究することで、ガン細胞とガン細胞以外の正常な細胞を区別して検査することができる点です。

ガンというのは、発生してすぐにどうこうという病気ではなく、何年かかけて大きくなり、目で確認できる大きさになって、さらに加速的に増殖したり、他の臓器へ転移したりして最後は死に至る病気です。

従来の目で確認できる大きさにならないと発見できない検査方法では、特に進行の早い若い人だと手遅れになってしまうことも十分に考えられます。

その点、pet検査であれば、目で見える大きさにならなくても、細胞としてある程度まとまったものになれば検査により見つけることができ、早期発見が重要なガンの検査方法としては非常に優れたものであるということがいえるのです。

実際にpet検査とはどのような原理で、どのような検査が行われるのか、調べてみましたのでご紹介したいと思います。

pet検査では、ガンのとある性質を利用することで容易にガン細胞の存在を発見できるようになりました。

それは、がん細胞が、通常の細胞の5倍以上のブドウ糖を取り込む性質があるという点を利用するのです。
細胞の活動にはブドウ糖が必要になりますので、常に血液が体中をめぐり、酸素とブドウ糖を細胞に送り届けています。

がん細胞というのは、正常な細胞が何らかの原因で壊れてしまい、普通の働きをしなくなった細胞で、このエネルギー源であるブドウ糖の取り込みもコントロールできず、どんどんエネルギーを消費する傾向にあります。

そこで、FDGと呼ばれる、通常のブドウ糖に目印をつけたものを血管に注射し、数十分から1時間後に検査を行うことで、特にその目印のついたブドウ糖が大量に吸収されたところがないかどうかを調べるというのが、pet検査の原理になります。

FDGが集中して観察されるところがあれば、その場所がガンになっているのではないかと推察されるわけです。

ただし、体内でも糖が大量に代謝される場所であったり、最終的に尿として排出される際に通り道となっている部分には、ガンでなくても大量のFDGが集中しますので、こういった部位の検査にはpet検査は適していないとされます。