PSA検査

psa検査というのは、あまり聞き馴染みの少ないという人がほとんどでしょう。
psa検査というのは、前立腺がんの早期発見に非常に効果的な検査方法として注目を集めているがん検査の方法のひとつです。

前立腺がんというと、以前は直腸診といって、肛門から指を差し入れ、直腸と隣接している前立腺を指で確認するという方法が一般的でした。
これは、まあ想像するだけでも分かりますが、男性にとっては非常に恥ずかしい屈辱的ともいえる検査方法で、受けるのに覚悟が必要なため、受けたくないといって受けない人も多いというのが現状でした。

psa検査というのは、そういった直接的な指による検査ではなく、血液検査の一つなので、普通に採血するだけで前立腺がんのおおよその見当がつくため、非常に手軽に行える方法の一つと言えます。

psa検査の原理ですが、前立腺というのは、男性の精液に含まれる前立腺液を作り出すための器官であることが知られています。
前立腺液には、精子のエネルギーとなる物質などが含まれていますが、同時に精液中に含まれるたんぱく質を分解し、精子の運動を活発にするのを助ける役割を担うような物質も含まれています。

これがPSA、つまりProstate Specific Antigenと呼ばれる物質で、日本語で言えば前立腺特異抗原と呼ばれるものです。

これは通常は前立腺から分泌され精漿中に含まれるもので、血液中に混ざることはほとんどないか、あってもごく微量です。

しかし、前立腺に異常が認められると、このPSAが血液中にも多く混ざることが確認されています。

そこで、血液中のPSAの量を測定し、前立腺に異常がないかどうかを調べる検査がpsa検査ということになります。

前立腺というのは、男性にしか存在しない器官で、前立腺がん検査は、よく女性の子宮ガン検診、乳がん検診と比較されることがあります。

しかし、女性の乳がん、子宮ガンというのは比較的若い頃から発症することが多く、また早期発見による生存率の向上が顕著なのに対し、男性の前立腺がんというのは主に老人の病気といわれている点が大きな違いがあります。

psa検査によって、前立腺がんの早期発見が行えるということは、ほぼ全ての医療関係者の認めるところで、欧米では前立腺がん検査のスタンダードにもなっているほどです。

しかし、前立腺がんというのは早期発見が生存率の向上に直接的につながらないという点で議論されることもあります。
というのも、前立腺がんの半数程度は、放っておいても生命に危険のない安全ながんとも言われており、これが女性の子宮ガン、乳がんなどとの大きな違いでもあります。

psa検査では、これら下手に手術をするよりは放っておいたほうがよい前立腺がんまでも早期発見できるということで、それがpsa検査による早期発見と死亡率低下との直接的なつながりに至らない原因のひとつとなっているのです。